数回行いましたがやはり上手くいきめず、
「本領発揮出来ない」
とナースに伝えると、
「これでいきみやすくなるはず」
とコの字型のバーとシーツを持ってきました。
そのバーにシーツをくくったものを用意し、いきむときはそのシーツを引っ張れと。
そしてこの方法でやってみると力が入る入る!
「ジェットスキーをする様な体勢でね」
という事でそうかそうか、といきむ際に思いっきりシーツを引っ張りました。
何回か続けると、
頭が少し見えてきたとの事。
「そんな感覚は全然ない」
「じゃあ、見てみる?」
するとナースは鏡を持ってきてくれました。
いきむ時に鏡を見ると確かに
赤ちゃんの頭が見えて来てる!!早く赤ちゃんを出してあげなきゃ!
その一心で
数回いきみを続けると、ドクターが様子を見に来て
「もう少し出てきてもいいはずなのに。それに赤ちゃんの心拍がモニターであまり確認できない」
と焦り始め、赤ちゃんの頭に直接心電図のコードを付けて様子を見始めました。
「もしかするとへその緒が引っかかったか何かで出てこれないのかも」
「だとしたら選択が3つある。一つは吸引分娩。もう一つは鉗子分娩。(トングの様なもので赤ちゃんの頭を引っ張る)それらが駄目なら帝王切開。」
え!?順調かと思っていたのに何で??帝王切開だけは避けたい。その旨を伝え、
気付けばドクターとナースが病室に6〜7人いました。
とりあえずもう一度様子を見る事に。
そして一人のドクターが
「私の手で少し引っ張ってみる。これで試してみましょう。」
まずはドクターの手で赤ちゃんを出す補助をしてもらいました。
頭が出て来る際の角度が悪かったらしく、位置を正して引っ張ってくれたようです。
すると、このまま続行出来るとの事でいきみを数回繰り返しました。
いきみのストップがかかり、さらにもう一度少しの力でいきむと
産まれました!!!
無事出産です。良かった。