カナダで出産。退院はいつ?

出産後、エピデュラルがまだ効いているせいか、頭がボーっとしていました。

しばらくするとドクターやナースが母子の状態を定期的にチェックしに来ます。

麻酔医も様子を見に来てくれました。麻酔を打ってる前後はそのドクターに背を向けていたので顔を覚えておらず、最初は誰かしら??と思いましたが、この人が

あの苦しみから解放してくれた人か!

と気づくと慌ててお礼を言いました。

出産は朝だったのですが、何も問題がなければ次の日に退院との事。

そして翌日のお昼過ぎ、

退院の許可が出ました。

早っ!!

うわさには聞いていましたが、私の場合も即退院。母子ともに問題なしという事ですね。良かった。

初めての妊娠&出産、しかも海外で。英語面も含め、よく分からない事もあったけど、ドクターやナースのおかげで無事に出産する事が出来て良かったです。お世話になった皆さんには本当に感謝です!!

計画出産 その④ 出産

麻酔が効いているので、激痛こそありませんが多少の陣痛は感じます。そのタイミングでいきみます。

数回行いましたがやはり上手くいきめず、

「本領発揮出来ない」

とナースに伝えると、
 「これでいきみやすくなるはず」
とコの字型のバーとシーツを持ってきました。

そのバーにシーツをくくったものを用意し、いきむときはそのシーツを引っ張れと。

そしてこの方法でやってみると力が入る入る!

「ジェットスキーをする様な体勢でね」

という事でそうかそうか、といきむ際に思いっきりシーツを引っ張りました。

何回か続けると、

頭が少し見えてきたとの事。

「そんな感覚は全然ない」

「じゃあ、見てみる?」

するとナースは鏡を持ってきてくれました。

いきむ時に鏡を見ると確かに

赤ちゃんの頭が見えて来てる!!早く赤ちゃんを出してあげなきゃ!

その一心で

数回いきみを続けると、ドクターが様子を見に来て

「もう少し出てきてもいいはずなのに。それに赤ちゃんの心拍がモニターであまり確認できない」

と焦り始め、赤ちゃんの頭に直接心電図のコードを付けて様子を見始めました。

「もしかするとへその緒が引っかかったか何かで出てこれないのかも」

「だとしたら選択が3つある。一つは吸引分娩。もう一つは鉗子分娩。(トングの様なもので赤ちゃんの頭を引っ張る)それらが駄目なら帝王切開。」

え!?順調かと思っていたのに何で??帝王切開だけは避けたい。その旨を伝え、

気付けばドクターとナースが病室に6〜7人いました。

とりあえずもう一度様子を見る事に。

そして一人のドクターが

「私の手で少し引っ張ってみる。これで試してみましょう。」

まずはドクターの手で赤ちゃんを出す補助をしてもらいました。

頭が出て来る際の角度が悪かったらしく、位置を正して引っ張ってくれたようです。

すると、このまま続行出来るとの事でいきみを数回繰り返しました。

いきみのストップがかかり、さらにもう一度少しの力でいきむと

 
産まれました!!!
 
無事出産です。良かった。

計画出産 その③ 笑気ガスとエピデュラル

人工的破水をしてからしばらくすると、徐々に陣痛がやって来ました。

痛みが増してくると

「笑気ガスを試してみると良い」

とナースから言われたので使用しました。

笑気ガスを吸った後は頭がボーッとした感じになります。

最初の方は呼吸も乱れず良い感じだったと思います。

ただ陣痛が強くなるにつれて、笑気ガスも効かなくなり、落ち着いて呼吸も出来なくなり、ベットの上でもがいてると更にナースが

「エピデュラル(麻酔)を使いたいか」

と聞いてきたので、すかさずお願いをしました。

麻酔の準備をしてもらっている間も更に陣痛が強くなって来ます。

上半身を起こしてナース達は何かを私の背中にテープで貼り付けています。

そしていよいよ麻酔を打つのみとなった矢先、

麻酔医が他の妊婦さんで忙しく、今すぐ私のところへは来れないとの事。

(いやいや、困る!一秒でも早く来て!)

と心の中で思いながらも陣痛は増々強くなってきます。

その間も笑気ガスは使用していましたが、完全に呼吸のペースが乱れ、ナースに

「吸ってー!吸ってー!」

と言われましたが、全く出来ずうめいていました。

どの位待ったか覚えていませんが、しばらくしてやっと麻酔医が来てくれました。ナースは

「結局丁度いいタイミング。早くても麻酔が切れちゃうからね。」と。そして

「麻酔を打つ際は動くな」

と言われ、陣痛に耐えながらも動かない様にしました。

そして麻酔を打った後、あれよあれよと言う間に苦しさから開放され始めました。

エピデュラル、凄い!!(もちろん麻酔医の腕も凄いです。)

後はナースがモニターで陣痛の様子をチェックし、

「いきむ練習をしよう」

と言ってきたのでやってみました。

普通の病院のベットの上でいきむのはなかなか難しいです。力が入りません。使用した事はありませんが、日本の分娩台とどちらが良いのでしょうか。

次は本番です。

計画出産 その② 破水するまで

何をするのかというと、Cervidilというものを膣の中に挿入し、子宮口を柔らかくする方法でした。

効き目は個人差があるのですぐに効果が出る人と、何時間経ってもなかなか効果が現れない人がいるそうです。

破水するまでこの様な流れでした。

一日目
午前11:00- 受付を済ませた後、まずは胎児のモニタリング。(一時間弱)

午後12:15- 昼食。 入院の準備がまだ整っていないとの事で、モニタリングをしていたスペースで待機。

しばらくした後、準備が出来た様で個室に移る。出産までこの個室で全てが行われるという事で緊張し始める。

14:00- Cervidilを挿入。ここから一時間は飲食禁止との事。

その後、しばらくして腰が段々と重く感じる様になる。ベットで横になっている時は痛みはないが、立ち上がるとズーンと重みがある痛みを感じる。

18:30- 晩御飯。食後にシャワーを浴びるが水圧がとても低く、髪を洗うのは諦める。

0:00- 診察。ただ腰に痛みがあるだけでその他の変化はないまま初日は終わる。

二日目
6:30- 診察。子宮口はまだ開いてないとの事。

10:30- 2度目のCervidilを挿入。

この日も特に変化がないまま終わる。腰は痛いまま。立つのがやっとで、歩くのが辛くなる。バランスボールに座るとやや痛みが和らぐ。

三日目
午前- やはり変化がないのでドクターがオキシトシンを使用するのはどうかと提案される。

3度目のCervidilを使用してもどちらでも良いとの事でしたが、入院3日目で私も段々と待ちくたびれて来たので、もしそれで早く陣痛が来てくれるのならと思い、オキシトシンをする事に。ただその点滴をしたところで早く陣痛が来るとは限らないそうだがお願いをする。

そして点滴を開始。

ドキドキ、ソワソワしながら待つがこれまた無反応。

夜になっても変化がないまま三日目が終了。

と思いきや、

深夜1時- 人工的に破水させる。

というわけでいよいよ出産が近づいて来ます!